不妊治療から真の健康に気が付いて
(OAさん)
2013/3月

 

基礎科前期レポート

 

                                   

■入会までの経緯

 

結婚3年目に入りましたが、なかなか子宝に恵まれず、平成246月から不妊専門病院に通い始めました。それと同時に、妊娠するために良いと言われているものを試してみようと、鍼灸をやってみたり、漢方薬局に行ってカウンセリングを受けました。その中で、鍼灸師の先生が断食を行った話をしてくれたり、漢方薬局の薬剤師さんが食べ物と体の関係について話をしてくれました。そして、私は自ずと食べ物を見直してみようという気持ちになったのでした。そして、そういえば以前興味を持って買ったマクロビの本があったような気が・・・と思って家の本棚を探して見つけ出したのが、まさしく岡田先生の『ハッピーマクロビオティック教室』でした。これが平成249月のことです。これも今考えると不思議な縁だなぁと思います。教室が始まる1ヶ月前のことです。ただ、入会したのは、食事を通して体のバランスをとる方法を知っておきたいという程度で、本格的に食事を変えようとは思っていませんでした(健康だと思っていたためです・・・)。

恭子注:出会いというのは、今日出会うとは限りません。今日会っていてももその時はまだ出会っていないこともあります。病気になっていない時に私の本を読んだり、授業を受けたりしていても、その時はピンと来ていないこともあります。そののち、家族が病気になったりしたときに、思い出していただければと思っています。

 

 

■今までの食生活と体調

 

私はまさしく陰性タイプで、勉強し始めてからびっくりしたのが、まさに陰性の食べ物を好んで食べていたことです。食事は、基本和食を作って食べることが多く、朝は白米に味噌汁、納豆をよく食べていました。しかし、基本クリームやチーズが大好きなので、外食ではカルボナーラやグラタンなど、クリーム系を選ぶことが多かったです。また、高校生の頃ひどい便秘で、それから毎朝ヨーグルトを食べて、ほぼ毎日大きい便りはありました。
恭子注:運命は、文字通り、命を運ぶ、と書きます。
陰性の病気(不妊症)をする人は、陰性の食べ物に心が動いてしまうのです。

 

実家では食後に必ずといっていいほど果物が出てきていたこともあり、果物が大好きで、特にマンゴーが大好きでした。また、甘いものが大好きで、昼食時にはデザートとして、必ずクリーミープリンを食べていました。そして、仕事帰りにはクリーム系のスイーツを買って帰って食べていました。学生の頃はチョコデニッシュやクリームコーヒーゼリーなどを好んで食べていました。

恭子注:果物は、そんなに、悪では実はありません。酵素を持っているのはいい点です。
ただし、食べすぎなのです。
温帯に住む日本人にとって、南洋の身体を冷やす目的を持っている果物は、自分の器も見ながら食べましょう。といっても、ほとんどの方が、自分の器(天から与えられた分限=天与の分限)がまだわかりませんから、
マクロビオティックを始めて1年間は果物は一時的に一切やめた方が早く体質改善されます。

 

このような食生活でも、自分としては和食中心の自炊をしていたので、健康的な食事をしていると思い込んでいたのが恐ろしいところです。

 

体調はというと、学生の頃からひどい冷え性で、冬は靴下を履かなければ寝られない程でした。また、生理痛は1日目がひどく、1日と割り切って必ず鎮痛剤を服用していました。

恭子注:冷え性があるというのは、決して健康ではないのですが、この方に限らず皆さん、健康だと思っていらっしゃるのですね

 

 

  教室に通い始めて

 

料理教室に通おうと決めたのが教室が始まる1ヶ月前で、しかも本格的に食事を変えようとまで思っていませんでしたので、はじめは、正直、教室の雰囲気に圧倒されてしまい、注意を受けることにも慣れずにオドオドするばかりでした。しかし、先生のアドバイス、「おかず食べをやめなさい。」「21時までに夕食を食べ終えてごらんなさい。」を家に帰って実践してみると、翌朝いつもの朝の体のだるさがなく、すっきりと起きられたのです!それから、色々と試してみたいという気持ちが湧き上がってきました。

恭子注:すみませんね〜
最初は、皆さん私に、「気を配りなさい」「ぼやぼやしていると、皆さんの多大な能力、気、が使い道がなくて、病気の方にでも行こうかなあ、となってしまいますよ」といわれるので、楽しく料理のレパートリーだけを習うつもりで来る方は最初、戸惑います。
でも、注意をすることは、皆さんの人格を否定しているのではなく、咎めているのではなく、気の使い方が上手になってより健康になるためなのです。そして実際 奇跡的にと言っていいほど健康になっていかれます。

 

教室に通い始めてから始めたことは・・・

 

朝食をやめて梅醤番茶を飲むようにしました。お昼までに空腹でお腹がキュルキュル鳴ってしまうのが心配でしたが、慣れると平気になってきました。結構な面倒くさがりなので、生姜・番茶入の梅醤番茶を購入して愛飲しています。

恭子注:本当に、朝 梅生番茶のみ、というのはスタミナが出るし、健康になります。
朝ご飯をぬいて梅生番茶のみ、というのは、世の中の常識では、ええ〜となるでしょうが。

 

  玄米を炊いて冷凍し、一週間分ストックして食べるようになりました。

(主人は玄米を嫌がるため)

恭子注:これもいいですね。
「自分だけ仕合わせになりなさい」つまり、まずは自分が健康にならなければ、家族もマクロビオティックをやろうとは思いません。

 

●薬草茶は健康食品店でよもぎ茶のパックされているものを買って飲んでいたのですが、苦くて飲みにくく、休みの日だけ薄めたり、他のお茶と混ぜて飲んでいました。1月頃、同じ健康食品店で、薬草をg単位で購入できることを知り、よもぎとどくだみとハトムギをブレンドしてもらって飲み始めました。それまで飲んでいたよもぎ茶より断然飲みやすく、それから毎日飲んでいます。すると、小さい便りの回数が多くなり、特に今まで朝方小さい便りで起きることはなかったのですが、3時半〜5時頃に必ず起きるようになりました。先生に相談したところ、利尿効果で排毒しているので起きることが辛くなければ問題ない、辛ければ寝る前に梅醤番茶を飲んでみると良いということでした。

 

  お昼のプリンをやめました。職場にお菓子があったり、同僚からお菓子や菓子パンを勧

められることがあるので、菓子パンはお断りして、お菓子はお煎餅の場合はつまむ程度に食べています。スイーツはマクロビスイーツは時々食べますが、仕事帰りにどうしても我慢できない時は和菓子やお煎餅、ナッツ類、さつまいもなどにしています。まだまだスーパーでウロウロしながら自分と闘っていることがよくあります。時々誘惑に負けることもありますが、それでも原材料名を確認して、卵やバターや牛乳が入っていないもの、できるだけ砂糖が少ないものを選ぶようになりました。一時期甘いものを一切食べないようにとかなり頑張ったのですが、それがストレスになってイライラし、反動でストレス食いをしてしまったことが何度かあるので、ダイエットと同じで地道に長く続けるためにも完全に甘いものを断つのはやめることにしました。自分に甘いのは重々承知していますが・・・。

恭子注:工夫が賢い方ですね。
まずは、やれるところからです。
やらないよりマシです。
 

  夕食は今まで必ずメインで魚か肉を調理して食べていました。今は体調や忙しさによっ

ても献立はかなり違っていて大雑把になってしまうことも多いですが、教室で習った又は本に載っている料理をメインに一品作って野菜メインの副菜二品を基本に作っています。主人はマクロビ料理を食べてくれることもあるのですが、主人には魚か肉のメイン料理を作っています。忙しかったり、疲れていると、自分用と主人用と作るのは大変なので、主人用に作った料理を一緒に食べることもありますし、魚や肉を抜くか、一、二切れにして食べています。疲れていると、無性に魚や肉を食べたくなったり、甘いもの、ジャンクフードを食べたくなることがあり、教室に行くことで食事を立て直す機会となっています。

 

 

体調の変化としては、冷え性と生理痛が今までより軽くなってきたのと、朝すっきり起きられるようになりました。体のだるさは単に仕事の疲れのせいだと思っていましたが、食べ物だけでもかなり改善し、食べ過ぎていたり、夜遅く食べていることがどんなに影響しているかがわかりました。また、ヨーグルトを食べなくなり、玄米を食べ始めてから2週間程便秘になってしまい、腹部膨満感ですごく苦しかったのですが、先生によく噛んで食べることをアドバイスしてもらい実践してみたところ解消されました。それからは1〜2日おきに順調です。

 

教室で作るお料理がいつもとっても美味しいこと、また、教室の仲間がどんどん綺麗にそして生き生きとしていくことが、毎回私のモチベーションを上げました。はじめは、周りと明らかにモチベーションが違うことに劣等感や自分はいてはいけない場所にいるのではないかと感じていましたが、毎回先生の有難いお話を聞いていると、先生が何度も教えてくださった教室に通えていることに感謝する気持ちが湧き上がり、また、皆さんも一進一退しながら続けていることを知り励まされました。

 

先生はいつも色々なお話をしてくださいます。お料理も大事ですが、『気』を遣うことの大切さを何度も何度も教えてくださいました。はじめはそのことがプレッシャーに感じられましたが、回を重ねると、私たちの心に焼き付くように、そして行動が変わっていくように何度も何度もおっしゃってくださっているんだなということがわかってきました。先生にはお料理もたくさん教わりましたが、それ以上に大切なことをたくさん教えていただきました。

恭子注:結局、食べ物だけを変えても、運命は変わらないのです。
考え方も変えていくと、真の健康が得られます。
どんなに良いものを食べていても、いつもクヨクヨと心配していては、心が安らいでいません。心が穏やかでいれば、病気は寄ってきませんし、たとえ病気をしても治ります。乗り越えていかれます。

 

後半3ヶ月頃には不妊治療が体外受精に進み、仕事がハードで精神的に辛い日々が続き、疲れ過ぎて教室に行けない日も一日ありました。食生活も疲れていればいるほど食事を作るエネルギーがなくなり乱れていきました。しかし、教室に通って先生のお話を聞いたり、みなさんと一緒にお料理を作って食べると、また気持ちを立て直すことができました。特に先生のお話の中で一番印象に残っているのは、『天与の分限』のお話です。それは、その人には天から与えられた器がある。一生のうちに食べられる量は天から授けられている。それを知ることが大切というものです。病気になるのにも、人によってこれ以上食べてはいけないという量が異なっているのです。このお話を聞いた時、私が思い浮かべたことがあります。それは、職場には外食を頻繁にして焼肉大好き、お酒大好き、お菓子大好きなのに、子沢山な同僚がいます。その人に比べたら、私は生活も食生活も節制しているのに、どうして子どもができないんだろうと思っている自分についてでした。このお話を聞いて、

私は天から与えられた器が違うから、比べることではないんだなとストンと納得がいったのでした。この頃、職場で同僚の妊娠を相次いで知り、本当は喜ぶべきことなのに、悲しくなって必死にこらえている自分がいました。家で我慢できずに泣くこともありました。だからこそ、このお話がまるで自分に言われているように聞くことができたのでした。本当に有難いことでした。

恭子注:そうなんですね。
どんなに良い健康的な食事をしていても、お子さんのいない方もいらっしゃいます。
最終的には、「ひとはひとなり、自分は自分なり。ひとを見るなよ、ひとは糧とせよ」

これは、健康、子供ができる、ことに限りません。
人に振り回されないで、自分だけ仕合わせになりましょう。

 

食生活を変えていくのは本当に大変なことだと実感していますが、教わったことを思い出しながら、今後も長く地道に続けていきたいと思います。

 

厳しい優しさとともに、根気強くユーモア溢れる岡田先生

半年間、本当にありがとうございました。

 


 恭子から一言
この方は、お仕事が責任のある激務の方です。

その中で、頑張って通ってくださいました。

ひかえめで、とても頭のいい方でしたが、もっと、自分の良さを輝かせると、心が楽になると思っていました。

心が楽になると、身体も温かくなります。そうすると、自然治癒力が増します。

不妊症は入口にすぎません。真の健康に気が付かれて、ますます、良さが輝くことをお祈りしています。



実は、この後しばらくして、おめでた!

になりました。無事、可愛い赤ちゃんの年賀状をいただきました。